創意工夫を活かす仕事で、残業を減らすために他の会社はどうしているんだろうか

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googleのブログで働き方について紹介されました。

Google では、テクノロジーを活用した柔軟な働き方で女性の社会進出を支援するため、2014 年 10 月に「 Women Will 」プロジェクトを立ち上げました。様々な立場の人から働く女性を応援するアイデアを集め、企業による実践につなげていく #HappyBackToWork には、一般の方や企業から 5,000...

こんな文言が気になりました。

「男性には 2 週間の育休より 1 年間の定時あがりを」

さて、僕はソフトウェア業界の技術者です。
エンジニアの仕事って、モノを作るにあたって工程を渡っていくんですね。
ウォータフォールモデルだと、設計→製造→テストのように。
この工程の中ではプロセスが標準化されていて、
その中で品質を作りこむことになります。

会社が大きくなるに従ってこの傾向は強いのかなと思います。

ところが、プロセスが準備されても完璧にならない仕事があるわけです。
例えば、ソフトウェアは同じものを作ることが無い。
プロセスというのは、
「ある特定の物事を対象に、方法を他の誰かがやってもうまくいくシステム」
なわけですから、
過去と違えば100%の適用はできないわけです。

だからこそ、
1つ1つ、担当者が創意工夫を活かす場面があるわけです。

もっとシンプルなクラス設計にしたい。
もっと意味のある単位でコメントを残したほうが良い。
もっとコードを綺麗にできる。
もっと。もっと。

こういった作業は
時間をかけた分、イイモノに仕上がる可能性が高まると思うんですよね。
なぜなら、
自分の経験は常に積まれ続けていますし、
その瞬間にもっといいやり方を思いつくこともあるわけです。
そしてそれは予測できない。

残念なことに時間をかけた方が良いものが、保守性に絡むものならば、
直近の数字には表れてこないんですよね。
生産性や品質の向上に繋がらないものは、
プロジェクトリーダとして見送らざるおえないことがあるわけです。

結果的にそれが負債になり、
次期改造開発のコストに上乗せされるわけですが、
目の前のプロジェクトを優先することを選ぶわけですから
そこまで考えが及ばないわけです。
もしくは、及んでいても面倒で言い出さない。

時間をかけるほど良いものができる仕事。
これ、各社はどうやって解決してるんでしょうか。
1年間も定時で上がるということは、次の朝までに思いついたことは
取り込めないということですよね?
チームに2人以上、スーパースターがいて片方がいなくても何とかなるという組織が良いのでしょうが、
現実的には難しいですよね。

僕の大好きな映画に、「陽はまた昇る」というものがあります。
70年台に日本ビクターという会社の技術者がVHSを作り上げ、
先行していたSONYのベータマックスに打ち勝つ話です。
ここで出ている技術者は、使い手のことを考え録画時間にフォーカスして
VHSという規格を作り上げるわけです。
昼夜問わず働き詰めですよ。
ソフトウェア業界では、夜も働くことは炎上しているときです。

更に、プロジェクトが問題なく進んでいる時には、
むしろ早く帰れと言われるわけです。
思いついたアイデアを実現しようとすると、たくさんの障壁があって誰も言い出さないんですよね。
特に、派遣さんなんかは、言われたことだけやってた方が面倒なことにならないわけです。

イノベーションとワークライフバランス。
この2つは仲がよろしくないのかなぁというのが僕の考えです。

僕は会社の制度に物申すことができる立場でもあるので、
本当に教えてほしいなぁと思います。

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