本日は、僕が購入したメガネ、「ウスカル」をレビューします。
5年ぶりくらいに、メガネを新調しました。
セレクトしたのは、「ウスカル」というシリーズのもの。
視力がとても悪いから、「メガネをとにかく薄くしたい」。
この要望を叶えてくれる、日本で唯一の眼鏡です。
薄くて、軽い眼鏡をお探しなら、検討の価値がある一品です。
ぜひ参考にしてみてください。
見出し
僕の視力について
僕の視力は0.1未満。
コンタクトの度数は、-10.5〜-11くらい。
超ド級の、近眼です。
どれくらいかというと、
裸眼だとスマホを15cmくらいの距離でないと、そもそも文字が読めない。
この視力で、「眼鏡を選ぶ」とさまざまな不満があります。
目の悪い人の、「これまでの眼鏡」に対する不満
レンズが厚いから、眼鏡が重い
まず、レンズがとても厚くなります。
僕の場合、使っていたレンズの厚みは、8mmほど。
数字で見るとたいしたことないのですが、レンズを斜めから見ると、レンズの層が見えてしまいます。
いわゆる「牛乳瓶の底」です。
結果、メガネも重くなる。
レンズがプラスチックなら気にならないかもしれませんが、ガラスなら気になる人もいるかも。
顔が歪んで見える
で、眼鏡のレンズを通して、「見られる顔」が良くない。
まず、目が小さく見えます。
そして、顔の輪郭も歪んで見える。
顔って第一印象を決めるものですし、
僕はとても大事にしています。
目が悪い人に見られる
レンズを通して見える顔が、明らかに違うため、
お相手からは「目が悪い人だな」と思われる。(実際悪いのだけど)。
これも人によってはイヤかもしれません。
お店での試着と、完成品とのギャップがありすぎる
で、悩みに悩んで、コレだ!と決めるわけです。
ところが、完成品を付けるとイマイチしっくりこない。
これは、お店で試着したメガネと、完成したメガネの、フレームは同じでも「レンズの厚み」が違うから。
お店で試着できる眼鏡には、2mmくらいのレンズがハマっているわけ。
僕のような視力の悪い人用の「厚いレンズ」ではないのです。
だから、完成品を見ると愕然とすることがある。
オシャレな眼鏡の選択肢が、圧倒的に少ない
レンズが厚くなるから、選択肢は限られます。
具体的には、以下の眼鏡をセレクトすることはできません。(できるけど、厚みが強調される)
- フレームの大きなもの
- フレームの無いもの
なるべくレンズの厚みを目立たせないためには、2タイプしかないようです。
丸メガネ
レンズは横幅が広くなるほど、厚みが増えるそう。
で、ほとんどの眼鏡は横幅が長く作られています。
一方、丸メガネは、同心円状。一般的な眼鏡に比べると、横幅が短いのです。
だから、薄く作れる。
ただし、僕はセレクトできませんでした。しっくりこなかったから。
(新渡戸稲造しか似合わないだろ)
おしゃれな人には良いかも。僕には無理でした。
セルフレーム
フレームの厚みによって、レンズを隠せるからですね。
だから、僕は10年くらい、ずっとセルフレームを選んできました。
レンズの進化はほとんどない
以前購入したのは5年ほど前。
技術進化によってレンズがもっと薄くできるのでは?と期待していたのですが、ダメでした。(前のメガネを作った店と、ウスカルを作ったお店で聞いても答えは同じでした。)
もう進化しないのかもしれませんね。
ウスカルの特徴
フレームが小さいから、レンズが薄くなる
結論から言いましょう。
ウスカルを選択することで、日本一レンズを小さくできます。
理由は、フレームが小さいから。
レンズは中央がもっとも薄く、端に行くほど厚みを増していきます。
ウスカルは、フレームを小さくすることで、レンズが小さくできる。だから薄くなる。ある意味、力技です。
では、ウスカルにすることで、どれくらい薄くなるのか。
僕が以前使っていたものでは、レンズの厚み8mm。
今回作ったウスカルでは、厚み4.3mm。
約半分です。すごすぎる。
フレームを、比べてみましょう。
上が前のもの。下がウスカルです。
じつは、フレームのサイズそのものは、変わりません(右がウスカル)
全体の横幅を変えず、パーツが広めにデザインれています。
ノーズパッドのエリアが、少し広い。
ツルの接続エリアも少し広い。
重ねてみると、よく分かります。(奥がウスカル)
だから、レンズを小さくできる。
「ビンゾコ」率が高まるのは、端の方なので、横幅が短くなることで、ビンゾコ感もヘリます。ななめから見ても、層があまり見えません。
ウスカルの、フレームラインナップ
フレームは大きく分けて2種類
金属フレーム
金属で作られています。
衝撃で曲がることはありますが、「もとに戻せる」かもしれないとのこと。
セルフレームだと割れたらおしまいです。
あと、ノーズパッドが調整できるので、眼とレンズとの距離も調整しやすいそう。セルフレームは、フレームとノーズパッドが一体なので、あまり調整できないのです。
セルフレーム
樹脂で作ったフレーム。
カッチリしているため、衝撃に強い。
ただし、限度を超えると割れます。
金属フレームと比べて、フレーム自体に厚みがあるため、レンズの厚みを隠せるのがメリット。
ただ、ウスカルの場合は、レンズが小さくなるデザインですので、これはメリットにはなりにくいかもしれません。
僕が選んだのは、セルフレームのモデル。
モデル名は、「Zinis」です。
コレ以外にもいくつかラインナップされていますので、いろいろ試着してみてください。
どちらが良いということは無いそう。
気に入ったものをセレクトしたら良いでしょう。
どちらも年にいくつか、ニューモデルがラインナップされるとのことですが、売り切れたら同じものはないようです。
ちなみに、よく売れたモデルは、マイナーチェンジしたものが出るようですね。
メイドイン鯖江。高品質なフレーム
ウスカルの製造地は、眼鏡で有名な福井県鯖江市。ちゃんと、made in japanと打たれています。
細部までしっかりと作り込まれています。エッジはなめらかで、まるで陶器のようです。
お値段は高め
職人の手でひとつひとつ、丁寧に作られているそう。
強度近眼用である、ウスカルの市場がそれほど大きくないのでしょう。つまり、たくさん売れないから、大量生産はできない。
いわば特注品なのです。だから高い。
フレームは28,000円から。これにプラスしてレンズ代がかかります。
レンズはお店によって取り扱うものが違います。
だから、お店によってもトータルプライスは変わります。
レンズも値段が違います。
- プラスチックか、ガラスか。
- どれだけ薄くするのか。
ウスカルを作ってもらったお店で、見積もってもらったところ、
0.1未満の視力で薄いプラスチックレンズを作ると、3万円ほどでした。
目がとても悪くて、レンズを薄くしたいからウスカルを選ぶはず。
であれば、レンズも薄くしたいでしょうから、誰でも3万円前後はかかると思います。
つまり、フレーム+レンズで、安くても6万円ほどになるわけです。
JINS、眼鏡市場などの、格安眼鏡と比べると、かなり高いですよね。
この値段を出してまで、作ってもらうかというところです。
少しでも安くウスカルを手に入れるには
僕は、「前の眼鏡」で使っていたレンズを加工して作ってもらいました。
この場合、レンズ代は不要。レンズの加工代金だけになります。
加工代金はお店によって違うはずですから、聞いてみてください。
ただし、これが可能なケースは限られています。
お店がレンズ加工をしていること
ウスカル取扱店舗(後述)が、前のメガネのレンズを加工して作ってくれることが、大前提。
これは、お店に確認しましょう。
ウスカルのフレームに合うこと
前のメガネのレンズサイズ > ウスカルのレンズサイズ
コレが満たされなければ、できません。レンズをカットして、ウスカルのフレームにはめるからです。
レンズが耐えられること
長く使ったプラスチックのレンズは、加工時に表面剥離することがあるそう。
プラスチックレンズをそのまま使うなら、ある程度「カケ」です。
もし、ダメになっても良い人だけがお願いしましょう。
ウスカルはどこで買えるのか
ウスカルを購入できる店舗は、限られています。
詳しくはこちらをどうぞ。
何処ででも買えるわけではありません。
東京でさえ、2店舗しか無いのです。どちかというと、「町の眼鏡屋さん」てきな小さなお店がやっているイメージですね。
ただ、明らかにJINSのような量販店より、メガネに対する造詣がスゴイ。合う、合わない。オススメのフレームの論理的な説明。時間をかけて、本当に似合うものを一緒にセレクトしてくれる。
こういったホスピタリティは、トップクラスです。格安メガネショップは、人件費を削ることで、安さを実現しています。言い換えると接客に時間をかけることはできないのです。
僕は、ウスカルを取り扱う2店舗に行ってみたのですが、どちらも素晴らしかった。
あとがき
目が悪い。それでいてカッコいい眼鏡を手に入れたい。
であれば、やはりウスカルは選択の1つとしてかなり優秀に思います。
近くにお店があれば、ぜひ一度試着してみてください。