BOSEの最高級無線ヘッドホン、QuietComfort 35 wireless headphonesを買いました。結論から言うと、本当に買ってよかったものの1つとなりました。
専門的なレビューは他のサイトに任せるとして、あまり音質にうるさくない僕の視点でQuietComfort 35のレビューをしてみます。
最初に、ざっと特徴をあげるとこんな感じです。
- 音に没頭できる、ノイズキャンセリング機能
- コードレスで、カンタン接続
- シンプルで美しいデザイン
独特の使い勝手も含めてしっかりとご紹介します。
QuietComfort 35を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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Bose QuietComfort 35の特徴
スイッチを入れるだけ。カンタンにつながる。
QuietComfort 35は無線(Bluetooth)接続のヘッドホンです。
はじめての人は、どうやって繋げるのか心配かもしれませんが、とてもカンタンですからご心配なく。
iphone(とアンドロイド)とのベアリング(接続すること)はとてもカンタンです。
Boseのアプリ、Bose Connectをインストールして、QuietComfort 35のスイッチをOnにするだけ。
一度登録してしまえば、次からはアプリを起動しなくてOK。
つなげたいデバイス(iphone/ アンドロイド/PCなど)のBluetoothがOnになっている状態で、QuietComfort 35のスイッチをOnにするだけで自動的につながります。
パソコンにBluetoothが付いているなら、もちろん接続できます。
自動的に切り替わる
素晴らしいことに、音楽を出しているデバイスを認識して自動的に切り替えてくれます。
たとえば、以下のように操作したとします。
iphoneで音楽を聞く→iphoneの音楽を止める→MacでYoutubeを再生する。
すると、iphone→Macのように、音源を自動的に切り替えてくれます。
手動での切り替えは、一切不要。とても快適、スマートです。
接続できるのは2台まで
QuietComfort 35が同時に接続できるデバイスは2台まで。
- スマホとBluetooth対応音楽プレイヤー
- スマホとパソコン
こういった組み合わせで、音楽を聞くなら十分です。
3台目以降はアプリに登録しておきましょう。「いつもの2台」とは違うデバイスで再生したい場合は、Bose Connectで接続デバイスをセレクトすることで、カンタンに切り替えることができます。
いつもは、iphoneとパソコン。
今日はiPadで聞きたいというときは、アプリからiPadを選べばOKです。(もしくはパソコンのBlueToothをOffにする)。
ちなみに、QuietComfort 35スイッチをOnにすると、以下を音声で教えてくれます。とても未来的です。
- どのデバイスにつながっているか
- バッテリー充電量
音声は英語、日本語などさまざまな国に対応していますので、お気に入りからセレクトすると良いでしょう。
ノイズキャンセリング
ノイズキャンセリングは、QuietComfort 35の目玉機能です。
耳にあて、スイッチを入れると無音の世界が広がります。
新幹線、飛行機の中では騒音がかなり減り、音楽に集中できます。
これまでのように大きな音量でかき消す必要がなくなりました。小さな音量でも、長い時間音楽に集中できるんですね。
結果として、長時間着用できて、耳が痛くなることもありません。
さて、ノイズキャンセリングに最適なのは、移動時だけではありません。
僕が作業するリビングには、冷蔵庫があるので、無音ではありません。
エアコンをつけたりすれば、その音もしますし、Macもファンの音が気になったりします。
つまり、自宅でも小さなノイズが生まれているわけですが、これが一切聞こえなくなります。
マックやスタバでだって、自分の好きな音楽に集中できます。
面白いのは、音楽をかけなくても十分にノイズキャンセリングが聞いていること。
つまり、集中して作業したいときにも最適です。
(今、この記事も、音楽なし。ノイズキャンセリングのみOnの状態で書いています。)
あらゆるシーンで、快適に音楽を楽しめ、雑音の無い世界を体験できます。
しかもカンタンにです。
ケーブルが無くなる快適さ
ちょっと腰をあげて、お茶をいれる。トイレに行く。
ケーブルありのヘッドホンでは、ヘッドホンを取るアクションが必要でした。
こういった面倒から解放してくれます。
あと、当たり前ですが、ケーブルが無くなるので絡まることがありません。伸ばしたり、まとめて縛ったり。こういった所作とは一切無縁。本作を使うと、もうケーブル式には戻れなくなります。
20時間のロングライフ。長時間フライトでもガンガン使える
QuietComfort 35は内蔵バッテリで動きます。
フル充電の状態なら、20時間も動作するとのこと。
国内の移動なら、往復分。
海外への移動でも片道分は十分に持つ、ロングライフバッテリーです。
残量を気にせず、ガンガン使えるのは嬉しいものです。
ちなみに、充電はマイクロUSB。
iphoneやスマホのコネクタから充電できます。
専用の充電器を持ち歩く必要がありませんから、とても便利です。
もちろん、モバイルバッテリーからでも充電OKです。
ずっと使っても疲れない。バツグンのフィット感と軽さ
僕の頭の周りは、59cmほど。普通の人より、ちょっと大きいくらいでしょうか…。
QuietComfort 35は、耳にあたるイヤーパッドはやわらかく、ほどよくフィットします。
こんな感じです。やわらかさが伝わるでしょうか。
耳をやさしく包んでくれるため、長時間装着しても痛みは一切ありません。
ギュッと握っても、ふわっと元のカタチに戻るため、遮音性もバッチリです。
メガネの人もご安心ください。
僕はつるに厚みがあるセルフレームのメガネを使っていますが、とても快適です。
イヤーパッドは適度に変形するので、つるが当たって邪魔に感じたり、押さえつけられる感じはしません。
スピーカー部のデザインも素晴らしいです。十分に可動するため、使う人の頭の形、耳の形に合わせて自然とフィットします。
ヘットバンドのインナー、頭頂部にあたる部分もやわらかい素材でできています。
そしてバツグンに軽い。わずか240gというのも驚異的です。
Bluetooth、バッテリー、ノイズキャンセリングを持ったヘッドフォンの中ではもっとも軽量な仕上がりとなっています。
こういった特徴を持つため、痛みや重さを感じません。
結果として、長い時間ヘッドセットしていても快適なんですね。
個人的には、2,3時間使っていてもまったく苦になりません。
ちなみに、僕は映画を見るときは、RP-WF7-Kを使っています。比較するとQuietComfort 35の方がダンゼン快適です。実はRP-WF7-Kの方が10数グラム軽いのですが、素材やフォルムの違いでしょうか…。QuietComfort 35の方がスッと装着できます。
シンプルで美しいデザイン
QuietComfort 35のカラーは、ブラックとシルバーの2色がラインナップされています。
僕がセレクトしたのは、ブラック。
本体はつや消しのマットな仕上げ。
見た目のとおり、サラサラとしたさわり心地。指紋もあまり目立ちません。
iphone7のマットブラックと同じトーン。とても良く合います。
BOSE QuietComfort 35のカラーに合わせて、iphoneのカラーを選んだほどです。
余計な装飾がない、オーソドックなフォルム。だからこそ、素材の上質感が際立っていて、高級感はバツグンです。
細部にわたってキレイに仕上げられています。
例えば、プラスチック製品に見る「バリ」、「継ぎ目」はどこを探しても見当たりません。
角の部分もわずかに面取りされていますから、手で触れたときの当たりがやさしいんですね。
美しいだけでなく、手に持ったときの快適さもデザインされているわけです。
耳あての中には、LとRの文字。
ヘッド部の外装は、シボ加工されています。
こちらもサラッとしたさわり心地。
ギュッと握ると、中に固い骨子があるのが分かります。
それを覆う素材がやわらかい素材で、しっとりと手に吸いつくような質感です。
高級車の内装をイメージしてもらえば間違いありません。ヘッドセットするときに手で持つことが多い部分ですから、満足度の高いつくりです。
美しいだけでなく、触れたときに気持ち良く感じられるデザインになっています。
QuietComfort 35の本体でできること
本体にあるボタンは4つ。
すべて右耳のステレオ部に付いています。
触っていると覚えますから、2,3日使えばノールックで操作できるようになります。
電源のOn/Off
こちらがOn/Offスイッチ。
Offのときは、「赤い丸のマーク」が顔を覗かせます。
スイッチONにすると、LEDが緑に光ります。
こういうちょっとしたギミックが嬉しいです。(まぁ、使っているあいだは見えないんですけどね)
LEDのとなり、長方形の穴のように見えるのは、充電ケーブルの差口。マイクロUSBなので、アンドロイドやKindleをお使いの方は同じように充電できます。
続いて、3つ並んだボタンについて紹介します。
音量の調整
左右のボタンが音量の変更です。
+が音量Up。-が音量ダウン。
ポチポチっと押しても、長押しでも変更できます。
音楽を再生していないときは、「ピッ」と音量に応じた大きさで音が鳴るので、音量を体感できます。
一方、音楽を再生しているときは、効果音無しに音量を上げ下げできます。
音楽に集中できるようにデザインされているんですね。
こういった何気ないところが流石だなと感じます。
魔法のような体験
中央のボタンは、マルチファンクションボタン。
注意:
このマルチファンクションボタンの動作は、デバイスやアプリによって違います。
僕の環境は、iOS(iphone/iPad)とMacOSです。Windowsでお使いの方は、同じように動作しない可能性があります。
シングルクリックで、一時停止・再生
例えば、iphoneの「ミュージック」「youtube」、パソコンの「iTunes」で停止・再生ができます。
音楽だけでなく、youtubeの動画まで停止再生ができるのは感動です。
QuietComfort 35はマイクも搭載しています。
電話がかかってきたときにこのボタンを押せば、そのまま会話できます。
わざわざ、ヘッドフォンを外してスマホをタップする必要がありません。
電話アプリ、Skypeなどで、今の作業を中断することなく、シームレスに通話できるんですね。
マルチファンクションボタンは、「+、ーボタン」よりもわずかに凹んでいます。
音量調整しようとして、間違えて押してしまうことがありません。
ボタン1つ見ても、音楽を聞くことに集中できるデザインになっています。
使う人をイライラさせない工夫ですね。
長押しで、Siriが起動
iphoneやMacにつながった状態で、長押しするとSiriが起動します。
音楽の検索再生だけでなく、天気や予定もQuietComfort 35を装着したたまま分かります。
できることの例をあげると、こんな感じ。
“バンプオブチキンの音楽を再生” → BUMP OF CHICKENのアルバムが再生されます。
“天体観測を再生” → BUMP OF CHICKENの天体観測が再生されます。
“明日の天気を教えて” → 明日の天気を教えてくれます。
“今日の予定を教えて” → 今日の予定を教えてくれます。
まるで魔法のような体験です。
はじめて使ったとき、とても感動しました。
ジャンプ、バックができる
マルチファンクションボタンを、ダブルクリックで次の曲(動画)へ。
トリプルクリックで、前へ戻ります。
お気に入りの曲のリスト再生しているなら、このボタン操作だけで好きな曲へジャンプするのにストレスを感じないはずです。
もちろん、Youtubeのリストも操作できます。
音質について
最初に言っておくと、僕はオーディオについては詳しくはありません。
3万円を超えるヘッドフォンを買ったのはこれが初めて。これまで、7,000円ほどのSonyのイヤフォンを使っていました。
BOSEって低音ズンドコのイメージを持っていたのですが、そこまで主張してきません。
僕はJ-Pop、ジャズ、ロック、久石譲と幅広く聞くのですが、クセがなく、聞いていて疲れないチューニングといったところでしょうか。
当たり前のことなんでしょうが、左右で音が分かれているのがハッキリと体験できます。ノイズキャンセリングと組み合わさることで、音楽に本当に集中できます。
あと、音の奥行き感(立体感)と言うのでしょうか。これがスゴイです。
例えばジャズを聞くと耳の後ろの方や、前の方と様々な方面から、音が伸びてくるのが分かります。
ジャズの場合、様々な楽器の音域やタイプが違いますし、「言葉」がない分、一つひとつの音の良さが際立ちます。お店で視聴するときは、是非ジャズを聞いてみてください。
コンパクトに携帯できる
専用のケースがついてきます。
こんな感じで折りたたんで収納できるので、けっこうコンパクト。
実際のサイズはW150×H210×D50mmほど。カバンの中にこのサイズの収納スペースがあれば、持ち歩く際も邪魔になることはないでしょう。
中はウレタンのような起毛した素材。ふわりとしたさわり心地です。
折りたたみ図があるので、「あれ?どうやって収納するんだっけ?」と悩むことがありません。
飛行機の中でも楽しめるように、変換ジャックが付いていて、専用の収納ポケットがついています。
インナーポケットが1つ。
ここには充電用のケーブルを入れておくと邪魔にならず、便利です。
外側にもサイドポケットが1つ。
伸縮性のある素材でできています。
そこそこ厚みがあるもの、20-30mmくらいのアイテムなら収納できそうです。
外側はマットなレザー調で、サラっとした感触。
プラスチックではないので、冬でも冷たく感じることがありません。
しっかりと芯があるため、押しつぶされる心配なく持ち運ぶことができます。
僕がQuietComfort 35を買った理由
山のようにあるヘッドホンからセレクトした一番大きな理由は、iphone7で使いたかったからです。iphone7にはヘッドフォンジャックがありませんし、有線接続のアタッチメントはとてもかっこ悪いと感じます。
QuietComfort 35の特徴は、ここまでご紹介したとおり。
使い勝手が良く、音楽を聞きたくなる工夫がたくさん詰まっています。
はじめてのコードレスヘッドフォンで迷っている方にもおすすめできる逸品です。
QuietComfort 35はどういう用途に最適か?
僕は車社会の地域に住んでいて、会社には車で通勤しています。自宅は静かな住宅街ですから、喧騒とはかけ離れた環境です。
こういった生活でも、何かに集中したいことがあります。勉強であれ、音楽を聞くことであれ、それに全力で取り組みたいのです。
- 音楽の世界に、最高の音質で浸りたい
- より静かな環境で勉強したい
QuietComfort 35はこういったワガママを、快適に実感させてくれる逸品です。
30日間の返品保証がある
安価なアイテムではありませんから、不安があるかもしれませんが、心配無用です。
BOSE公式サイトでの購入後、30日以内は返品可能です。送料もBOSE持ちとなっています。
音質、装着感、使いやすさ、お持ちのデバイスとの相性。
こういった体験は、実際に使ってみないと、本当に自分に合うかは分からないものです。特に、はじめてのBloothoothヘッドホン。はじめてのBOSEという方も多いはず。
身につけるアイテムにも関わらず、返品を受け付けていることこは、QuietComfort 35への自信の表れでしょう。
ちなみに、この返品は、QuietComfort 35だけのサービスではありません。BOSEのすべてのアイテムで適応されます。
あとがき
ヘッドフォンは山のようにあって選ぶのが大変だと思います。
そんな中、以下のすべてを満足できるのはQuietComfort 35だけだと思います。
- 最高のノイズキャンセリング
- コードレス
- クセのない音
- 20時間のロングバッテリ
- 美しく、シンプルなデザイン
はじめてのノイズキャンセリングヘッドフォンとして、イチオシの逸品。
無音の世界で奏でられる音楽は、本当に素晴らしい体験です。
きっと感動するはずです。