波照間島で天体写真を撮ったときの記録

たろぺぇです。

写真を初めた人の多くが一度は憧れるであろう天体写真。
僕もその1人でした。
今日は星の写真を撮りに沖縄県の波照間島に行ったことと、天体写真の撮り方を合わせて紹介します。

ちなみに、波照間島は日本最南端の島です。

夏休み。綺麗な星の写真を撮りたいと思った

ふとlightroomのアルバムを見ていて思ったのが、星の写真が無いなということでした。

夏休みの予定も決まっていなかったので、

沖縄の離島なら星が綺麗に見えるだろう=> 星が綺麗に撮れるだろう

という安直な気持ちで波照間島に行くことを決めました。

ちなみに。
当時は天体写真をどうやって撮るかも分からないレベルでした。
つまり、誰でもソコソコ良い写真が撮れるということです。

天体写真の機材、準備

機材

持参した機材は以下のとおりです。

  • カメラ:Sony α57
  • レンズ:DT35mm F1.8 SAM SAL35F18
  • リモコン
  • 三脚:あとで
  • 懐中電灯
  • テープ(あればBetter)

プロ並みの機材は無くても綺麗な天体写真を撮ることができるということです。
(ちなみにGR Digital4も持参しましたが、上手く撮れませんでした。やはりイメージセンサーの大きさには勝てないのでしょうね)

唯一大切なのは、明るいレンズが必要ということです。
F1.8はかなり明るいレンズです。
ちなみにSonyユーザーには有名な「初めてレンズ」の1つです(撒き餌レンズともいうらしい・・・)。
中古なら1万円前後でゲットできますし、天体写真以外でも大活躍ですので、是非手に入れてください。明るくてとても軽いレンズのため、フットワークも軽くなりますよ。

なおテープはピント位置の固定のためフォーカスリングをテーピングするのに使うと便利です。
ただし、今回持参したDT35mmのように軽いレンズであれば不要です。重いレンズの場合レンズの重みでピント位置が少しずつずれないように止めるのです。

雲台はどうしたの?何で無いの?
と言われても困ります。僕のレベルではまだ分かりません(> <)。

お天気

機材でどうにもならないのが天候と月の満ち欠けです。

晴れの日。かつ新月が最適です。
月が出ていると光が入りすぎて、星の写真が撮れないのです。

ですので狙えるなら新月の時期に行きましょう。

月が出ていても雲に隠れることもあるのでそのチャンスを狙いましょう。

波照間への行き方

まずは石垣島の空港からバスに乗り、フェリーターミナルへ行きます。
ターミナルで波照間島行きのフェリーチケットを買い、船に乗ります。
波照間島行きのフェリーは1日に数本出ています。
クレジットカードも使えます。チケットは並んで買う形式なので、時間に余裕をもって行きましょう。
(ちなみに往復券を買うと少しだけお得です。)

2016年6月時点では往復6,000円ほどします。
(原油の価格などで上下します)

石垣島から八重山の離島への定期船運航と観光ツアーなら安栄観光。石垣島・竹富島・西表島・小浜島・波照間島・黒島・鳩間島など八重山諸島への多彩な観光ツアーをご用意しております。

波照間島での宿泊

楽天トラベルやbooking.comをあてにしてはいけません。
民宿がほとんどで数も少ないので、事前に予約が必要です。

夏休みやGWなどの人気の時期はすぐに埋まります。
こちらから、片っ端から電話してください。

沖縄/奄美のホテルや民宿の人気ランキング。本島のみならず離島の宿まで網羅しているので、離島旅行の宿探しにも役立つことでしょう。離島ドットコム独自システムによる公平なランキング。毎日更新しています。

撮影の事前準備

宿の多くは自転車を貸し出してくれています。
日中に写真を取れそうなスポットを決めておきましょう。

波照間島の夜は暗く、そして静かです。
夜中に自転車で懐中電灯を付けて走り回るのは島民の方に迷惑ですから、あらかじめ写真を撮る場所を決めましょう。

撮影方法

方角の決定

波照間島の星空は素晴らしいの一言です。

肉眼で天の川が確認できます。
写真に残したい方角を決め、三脚をセットしましょう。
軽量な三脚を使う場合、風で揺れないように石で補強すると良いでしょう。

カメラの設定

撮影モードをスピードモードにします。
画質はRAW。またはRAW+JPEG.
時間は4秒。
ISOは1600くらい。
この設定はあとで調整するので適当で良いです。

また、ピントフォーカスをマニュアルにします。
(コントラストが足りないのでオートフォーカスでは撮れません。)

そこでマニュアルにし、ピーキングをONにします。
(詳細は後述します。)

三脚へのセット

三脚にカメラをセットして、ファインダーを覗きます。
(もちろん、液晶の確認でもOKです)

ここで、ピーキング機能をつかって、星にフォーカスがあたっているかを確認します。

SonyのカメラではピーキングがONの場合にファインダーを覗くと、フォーカスが当たっているエリアのみ赤(または黄色)に着色されます。
フォーカスリングを少しずつ回していくと、ファインダー内に赤い光が見え始めます。この光が最小の点になるようにフォーカスリングを調整します。この最小の点が星なのです。

試し撮り

リモコンでシャッターを切りましょう。

リモコンが必要なのはシャッターを手動で切るとブレるためです。
タイマーモードでの手動シャッターもできないことはありませんが、三脚への負荷で数秒ブレるため、リモコンは必須と考えてください。

微調整

撮った写真を拡大して確認しましょう。
(液晶では小さすぎてブレがあっても分からないためです。)

その結果をみて調整していきます。

暗すぎる場合

  • シャッタースピードを長めにする
  • ISO感度を上げる

明るすぎる場合

  •  シャッタースピードを短めにする
  • ISO感度を下げる

星の軌跡が見える。点で撮りたい場合

  •  シャッタースピードを短めにする

このバランス感覚は慣れだと思います。

シャッタースピードが長いと、星の軌跡が残ります。
これはこれで楽しいのですが、微妙な時間ではブレにしか見えません。

また、ISOの上げすぎには注意です。ノイズが目立つようになっては台無しですから。
どこまで上げることができるかはカメラの性能によるので、調整してください。

シャッターを切る

良い感じの設定が見つかれば、あとはシャッターを切るだけです。

写真を撮る回りには街灯1つ無い暗闇です。
風の音と虫の鳴き声しか聞こえない中で孤独な作業が続きます。

ですが、綺麗な写真が撮れることが約束されているのです。
あなたも夢中でシャッターを切るはずです。

ちなみに、そこら中に林やサトウキビ畑が広がっており、ときたまザワザワと音がするのでビビります(たぶん風が吹いただけ)。
何か神秘的なものでもいるのでは無いかと不安になりますが、頑張ってください。

現像する

僕の大好きな記事です。

現像ソフトをお持ちの方は写真を現像しましょう。
コントラストを少し修正するだけで見違えるような写真ができます。  DSC00504-2  DSC00507 - バージョン 2

おまけ

波照間島の海はとても綺麗です。
泳げるかたは是非シュノーケリングに挑戦しましょう。
僕はこのために防水カメラセットとGRを持参しました。

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